根管治療とは
根管治療は、歯の根管の中から「虫歯が進行した歯の神経」「細菌」「古い充填材料」等、これらをファイル(細かい針状の器具)とマイクロスコープを使用し丁寧に除去していく治療法です。
根管治療の成功率について
初めての神経の治療 | 90% |
病変が存在していた場合 | 80% |
神経の再治療 | 60% |
根の形が変形していた場合 | 40~50% |
いかに初期の段階で食い止めるにことによって上記のように成功率は高まります。当院は極力細菌を除去し、最小限の治療で保存できるように努めております。
状況によって成功率は変わりますが、概ね50~90%と様々な研究によって報告されています。
神経を取る治療の場合は成功率も高く90%以上との報告が多いですが、再治療になればなるほど(治療のやり直しになればなるほど)成功率は低くなります。
例えば何度も根の治療を繰り返し、根の先端が本来の形を留めていないような場合は50%前後という成功率に下がります。
当院では、根管治療の成功率を上げるために、さまざまな取り組みを実施しております。
たにぐちデンタルクリニックの根管治療
精密な治療を実現する歯科用マイクロスコープ
歯髄保存治療は、歯髄を保存するための治療です。
歯髄の露出部位は0.5ミリに満たないこともあり、裸眼での正確な治療は非常に困難です。
そのため、当院では歯科用マイクロスコープを用いて歯髄保存治療をおこなっています。
歯科用マイクロスコープを用いることで精密かつ安全な治療が可能になり、歯髄保存の可能性が大きく広がります。
当院では、精密保存治療の専門医が、すべての処置において歯科用マイクロスコープを用いて精密な歯髄保存治療をおこなっています。
感染の制御された環境下で治療
歯髄保存治療を成功に導くためにもっとも重要なことは、治療中に新たな細菌が再び歯の内部へ入り込まないようにすることです。
そのためには、インフェクションコントロール(感染制御)された環境下で治療をおこなうことが必須です。
当院では、治療中に歯の内部に唾液(細菌)が入り込まないようゴムのシートで治療部位を隔離する(ラバーダム法)など、徹底して感染の制御された環境下で歯髄保存治療をおこなっています。
※ラバーダムを用いて治療をする際は、左記画像のように口元全体を覆います。
歯科用CTの使用
診査・診断にかかせない精密検査
歯科用CTは、従来の2次元レントゲンとは異なり、歯や顎の骨の状態を3次元的に捉えることができます。
これにより根管の形態や周囲の骨の状態などを詳細に把握することができます。
症例によってはCTを併用して診断・治療を行います。
ニッケルチタンファイルの使用
根管治療に革命を起こしたファイル
従来のステンレスファイルに比べ柔軟性・弾力性が高く湾曲した根管にも適応しやすい。これにより根管の形状に沿って効率的に治療を行うことができます。
歯周病治療について
歯周病とは、歯肉(歯茎)に炎症が起こる病気です。健康な歯と歯肉の間には汚れが入る隙間がほとんどありません。
しかし、磨き残しや不十分なマウスケアによって口の中に汚れが停滞すると、歯垢(プラーク)として歯と歯肉の間に入り込みます。
歯周病が進行すると、歯を支えている歯槽骨が溶けて歯がグラグラしたり抜けたりしてしまいます。…